【課金・ガチャ問題】4月1日施行の日本オンラインゲーム協会(JOGA)のガイドラインの内容解説

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スマホ(iPhone/Android)のソーシャルゲームが登場してから、たびたび「課金ガチャ」が問題になってきました。

最近一番大きな話題になったところでは、ソーシャルゲーム「グランブルーファンタジー」での年末年始ガチャイベント。
超レアキャラ(SSレア)の「アンチラ」を獲得するために70万円以上課金しても当たらないなど苦情が殺到し炎上し、運営が謝罪したことでしょう。

【↓アンチラ】
アンチラ

そういった経緯もあり、業界団体「日本オンラインゲーム協会(略称:JOGA)」が制定する各種ガイドラインが改正され、2016年4月1日(金)より施行されることになりました。

課金上限が5万円になる」「アイテムは種別に当たる確率を明示される」などの噂が飛び交い、私自身も気になり原文を読みましたが、結論からお伝えすると上限が5万円でもなければ、確率の明示も選択によっては必要ありません
一部間違った報道もあり、日本オンラインゲーム協会でも報道を訂正するプレスリリースがうたれています。

さて、原文を解説しましょう。
幾つかあるガイドラインの中で今回、注目を集めているのは「ランダム型アイテム提供方式を利用したアイテム販売における表示および運営ガイドライン」になります。

真っ先に、一番気になる規定箇所を説明します。
それは、3条の「有料ガチャの設定に関する事項」になります。
ガイドライン0

ここで、一番最初に注目して頂きたい箇所が

(1)有料ガチャにおいてガチャレアアイテムを提供する場合、以下のいずれかを遵守するものとする。

第3条1項の説明では、「いずれも遵守」ではなく「いずれかを遵守」という表記になっています。
これは、a号~d号のいずれかを行えばよいということになります。

a. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額(その設定された提供割合から期待値として算定される金額をいう)の上限は、有料ガチャ1回あたりの課金額の100倍以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額または倍率を表示する。
b. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は50,000円以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額を表示する。
c. ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示する。
d. ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する。

そのため、d号を選択しなければ、ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する必要もないとういことになります。

次に、注目して頂きたい箇所が以下になります。

b. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は50,000円以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額を表示する

5万円が上限というわけではなく、5万円以上でも推定金額を表示していれば問題がないということです。
例えば、Aという超レアアイテムの取得推定金額は100万円と表示していれば、100万円でも問題ないということになります。

あと一点気になった表現が、第3条1項a号にもb号にも表記されていた「いずれかのガチャレアアイテ」です。
こちらに関しては、同じレアリティのアイテムを指すのか、一つの希望アイテムを指すのか、どちらの解釈もでき、文面からだけだと分かりませんでした。
例えば、前者の解釈なら●万円でレアアイテムのどれかがあたる推定金額にになりますし、後者なら●万円で希望のレアアイテムがあたる推定金額なので意味合いが少し違ってきます。

第3条以外で、私自身が感心を示した文言もお伝えしておきましょう。

・有料ガチャにおけるガチャアイテムの提供割合を安易に変更できないよう、システムの設計に留意するものとする。
・運用責任者は、有料ガチャが設定された通り適切に稼働することを確認し、書面等により確認の結果等を記録する仕組みを社内に構築するものとする。

3ページのガイドラインですので、全文を読むのも大変ではないでしょう。
ガイドライン1

ガイドライン2

ガイドライン3

「本ガイドラインは、JOGA内に設置したワーキンググループにて継続して適宜検討し、変化に富んだオンラインゲームをとりまく環境を踏まえ、随時更新するものとする。」という文言がある通り、今後もガイドラインの内容は変わっていくことと思います。
上記キャプチャは2016年3月25日ものになります。

最新のガイドラインは以下でPDFファイルを閲覧できます。
http://www.japanonlinegame.org/pdf/JOGA20160401.pdf
(http://www.japanonlinegame.org/guidelines.php)

また、重課金・廃課金のガチャ問題と同時にコンプガチャとうキーワードを目にすることもあります。
実は、どういったパターンがコンプガチャになるかもガイドラインとしてまとめられています。
http://www.japanonlinegame.org/pdf/business_method_guideline.pdf
(http://www.japanonlinegame.org/guidelines.php)

ガイドラインは法律ではなく業界団体が定めるものですので、遵守を求められるのも加盟企業のみになります。
ただ、加盟企業の一覧(http://www.japanonlinegame.org/member.php)を見るとオンラインゲームを提供する企業の多くが加盟し、また協力団体の中に経済産業省(METI)の名前もありましたので、加盟していないからといって完全に無視できるものではないと思っています。

一人のオンラインゲームを楽しむ者として、オンラインゲーム安心安全宣言にあるよう、より一層安心してオンラインゲームが利用でき、市場として健全な形成と成長をしていくことを願っています。

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