小説アヴァベルオンラインを読み終えて(感想)

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小説アヴァベルオンラインを読み終えたので感想を書こうと思います。

ページ数は239ページのラノベ(ライトノベル)ですの軽くサッと読むことができました。
(★8の強化作業より時間も短く楽しめますw)

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さて、感想ですが、、、長々と書こうと思ったら、Amazonのカスタマーレビューであまりにも的確に書かれている方がいらっしゃたので転載します。
長いので、黄色の枠のカスタマーレビューを飛ばして貰って、下の方だけ読んでいただいても結構でうs。

規約に従いAmazonの商品ページURL: http://www.amazon.co.jp/dp/4040707338

少しネタバレ注意!
★★★★☆ ネットゲームをコミュニケーションツールとして描いた良作青春グラフィティ。すえばしけんの良さがしっかり出た一冊, 2015/10/13
投稿者 ヤボ夫
レビュー対象商品: アヴァベルオンライン (カドカワBOOKS) (単行本)

最近本当に色々なレーベルで書くようになった作家・すえばしけんの新作は「WEBの小説投稿サイト」から才能を発掘すると謳った新レーベル・カドカワBOOKSの創刊ラインナップ「ネトゲー物はいまいち苦手なんだけどなあ」と不安半分で拝読

物語は主人公の小屋町漣(れん)が叔母の弥子が経営する喫茶店のバイトに向かっている場面から始まる
中学生時代は将来有望なゴールキーパーとして期待されながら怪我で選手生命を断たれた漣だったがかつては練習や試合で潰れていた土日をバイトで潰していた。そんな漣はバイトに向かう道すがら二週間ほど前から自分を付け回すサングラスにマスク、大きなキャスケット帽で素顔を隠したあからさまに不審なストーカーが今日も付いてきている事に気が付いていた。バイト先の喫茶店にまで客として姿を現したストーカー少女だったが、漣が何かを問おうとする前に店にいた別の女子グループの起こした騒ぎに乗じて姿を消してしまう
週明けに自分が通う望月坂高校の図書室で漣は一人の一年生の女子生徒・雨宮朔月を捕まえて何か用があるのかと尋ねる
知らぬふりを推し通そうとする朔月だったが顔や髪型だけでは人間は正体を隠せないと漣に告げられた事で観念し、逆に「あなたがリトル・リップルですね?」と問い質してくる。更に朔月は自分が「エレフセリアのレイニーブルーである」と漣には理解不可能な自己紹介をした上で「今夜二十時にリヴェールで待つ」と言い残し、立ち去って行く
何が何やら分からない漣だったが待ち合わせ場所として指定されたらしい「リヴェール」という言葉に着いて妹の澄海に訪ねると怪訝そうな顔をした澄海はゲームのアヴァベルオンラインの事ではないかと返してくる
五感を持ったままプレー出来る仮想現実空間の中でのゲームに初めてログインした漣だったが待ち構えていた
レイニーブルー=朔月は漣がリトル・リップルという最高クラスのプレイヤーではないかと問い詰めてくる
しかし、リトル・リップルがプレーしていた一年前の休日に漣はサッカー部の活動に明け暮れていた事が判明
自分の思い込みの痛さに落ち込む朔月だったが、そこへ通りがかった別のキャラクターが因縁を吹っ掛けてくる
イーグル999と名乗るそのキャラクターを止めに入った漣だったが相手のプレイヤーはかつて漣が所属してたサッカー部のチームメイト鷲塚だった。高レベルのプレーヤーである鷲塚は初心者である漣にレクチャーをしてやると対戦を申し出てくるが…

最初に「ネトゲー物は苦手」と書いたけど、これはあくまで「なんでもありのネトゲー世界がメインで様々な制約のある現実世界がどこかに行っちゃったような話が苦手」という意味
本作はあくまで現実世界に生きる少年少女たちがネットゲームをコミュニケーションツールとして用いて現実世界で生じた人間関係のもつれの様な問題を解決していく姿を描いた、地に足の着いた物語である
以前電撃文庫で高遠豹介が「今日からかけもち四天王! ~ネトゲの彼女はボスでした~ (電撃文庫)」というやはり現実世界重視のネトゲー物を発表していたけど、コンセプト的には本作も非常に近い物を持っている

物語の方は自分を勘違いで付け回していた朔月がただ一人所属しているかつての最大手ギルド「エレフセリア」が崩壊するのをほったらかしにして姿を消したギルドの主であるリトル・リップルを探す手伝いを願っている事を知った漣が持ち前の人の良さから手伝う事になり、頻繁にログインする事になった「アヴァベル・オンライン」を通じてかつてのサッカー部の仲間である鷲塚やその妹で内気な中学生・ひまり、鷲塚の彼女で気の強い女王様気質であるが故にネトゲーにハマり込んで自分の相手をする時間が減っている鷲塚の態度にイラつく光井えるね、
えるねを中心とした女子グループの一人でバランサーとして神経をすり減らす柚菜といった面々が現実の世界で起こす揉め事をゲームの世界でキャラクターを操る相手の正体を知っている事で、あるいは逆に知らないが故に協力・対立関係が発生しながら解決へと導いていく、というのが主な筋書き

本作が素晴らしいのはプレーヤーである少年少女がまさに等身大の中高生として描かれている部分にあるかと
舞台こそ21世紀後半ではあるけど、思春期世代の本質なんてのはそう変わる筈もなく、サッカー部で選手としての才能の違いを見せつけられれば劣っている方は優れた選手にムカつくし、彼氏に無碍にされていると思い込めば女子グループのトップは周りに当たり散らし、グループの中で調整役を負かされている女の子はそんな女王様の宥め役として神経をすり減らし内気な女の子はクラスで無理なまとめ役を任されて失敗した事で更に内向的になる…ラノベにありがちなスーパーヒーローに対する憧れとはまた違った
今も昔も変わらない等身大の思春期をすえばしけんらしい丁寧な筆致で、読者が自然に感情移入できる人物として描いているのである

主人公の漣が仮想現実でのゲームの中で初心者ながらも活躍できる理由をかつて有望なゴールキーパーとして身に付けた「一秒先の世界を生きている」という感覚の設定を用いて説得力を持たせている点も感心。現実では何の取り柄も無い少年が何でもありの世界で無双する、なんてのはただのご都合主義だが、選手生命は絶たれてもかつて身に付けた感覚を五感がそのまま駆使できる世界で活かす、という設定にした事でご都合主義にはウンザリしている読者でも素直に読めるようになっている

ストーリーの展開も第一話として軸となるキャラクターを掘り下げつつ、本作の基本となる人間関係の構築と変容、鷲塚とえるねの揉め事から発生したネトゲー内での事件の発声と解決までをテンポよく描いており、スラスラ読めて読んでいてストレスが溜まらないのも高い文章力を持ったすえばしけんならではといった所。ただし、章間のキャラ紹介で一部その後の章のネタバレが発生している点は編集者に気付いて欲しかった。ここが唯一のマイナスポイント

リトル・リップルを探すというシリーズの軸となる部分はまだまだ動き出したばかりではあるけど、第一巻としては申し分ない出来
小生と同じで「ネトゲー物」それも現実のオンラインゲームとのタイアップ作品という事で躊躇されている方には間違いなく読んで損の無い良作青春グラフィティだと強くお勧めしたい。「すえばしけんにハズレ無し」は今回も証明された安定の一冊

さて、読んでいて楽しめたことには楽しめたのですが、どうしても設定上、アヴァベルユーザーとして私は違和感を覚えながら読んでいるところがありました。
それは、あまりにも現実世界の方が狭い範囲(地域)で話が展開されているということです。
MMORPGという性質上、ユーザーは日本各地にいます。
例えば、100万人のアクティブユーザーがいて同じ学校の生徒が蓋を空けてみたら同じ大手ギルドに何人も所属していたり簡単に出会えるなんてことは、先ず起こりえません。。
(故意に知人で作ったギルドならまだしも、、、)

アヴァベルのゲーム内で言うと、セカイン(セカンド§インパクト)やバックス(BACKS)に、たまたま同じ学校の学生や同じ職場の人間が複数いるみたいな。。。
確率が低すぎます。。。

もう少し、同じ学校の生徒がアヴァ内でたくさん出会うのなら、出会いが起こる確率低さを考えて設定を作って欲しかったなぁと思っています。
MMORPGユーザとしては、上記に凄く違和感を覚えたのが残念でした。

ただ、読み易く楽しめる青春グラフィティだと思います!
そして、小説に付いてるシリアルコードで貰えるペットのリュリュが可愛い♥
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さて、長々となりましたが、最後に主人公やヒロインのステータス情報を公開しておきます。
主人公のステータス!

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まだ、このステータスなら分かります。

そして、これがヒロインのステータス!?

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アヴァベルユーザーの方は、この数値を見てどう思うでしょうか(笑
(シューナではなく、私のメインの垢を出してきても瞬殺だ( ;= =))
凄いですね!w

ではでは、また(^^)

アヴァベルオンライン [ すえばしけん ]

アヴァベルオンライン [ すえばしけん ]
価格:1,404円(税込、送料込)

発売日: 2015年10月10日
著者/編集: すえばしけん, 合鴨ひろゆき
出版社: KADOKAWA
サイズ: 単行本
ページ数: 239p
ISBNコード: 9784040707334

 

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